2018.01.08 Monday 11:38

本:ふがいない僕は空を見た  窪 美澄

 

近所の図書館に ”少し前のベストセラー” なるコーナーがあります。

 

流行に疎い自分でも(あっ、実は家にテレビがありません(;^_^A)このコーナーに行くと今っぽい本と自動的に出会えるとても便利な場所。本屋ではまず手に取らない物にも自然に目が行く点でも重宝してます。 作家に関しても予備知識ゼロが大半で、殆んどジャケ借り?と言いうか、ハードカバーならではのデザイン性を生かした本を適当に選ぶのが常ですが、それがちょっと楽しいと言いますか。

 

コーナンで植物を買う際は、散々スマホで育て方とか、庭の環境に対応できるのか、簡単に増やさえるのか等々、いちいち調べる癖に、”タダで”借りれる本だと殆ど無頓着。やっぱり貧乏くさい・・・・(;^_^A

 

で、明るい雰囲気のジャケットとタイトルからすがすがしい青春もんかなと気軽に借りて( ゚Д゚)!! 初めからいきなりエロ炸裂で、一瞬えっ?!ナっコレ?!(吸い込んだ空気が出口を失った灰の中で停滞してしまう感じ)ただのそういう小説か?と驚きつつも(当然読み進む)気が付くとどんどん読んでしまう羽目に。

 

 

 

まあ、このカバーでポンっ!とそれこそ幼稚園児でも手に取れる位置においてあるのですが、本屋さんではこういうカバーが付いているわけで・・・全く思いっきりやられました。本屋にあったら恥ずかしくて手にも取れないかもなぁと思うと笑ってしまいます。その、表紙の雰囲気だけならちょぴり君の名はちっく?
ここまで帯にしっかり書かれていると分かりますよねぇ・・・
内容は・・・ネタバレになるので言えませんが、全体的に突っ込みどころが少なく十二分にあり得る微妙な設定といいますか、実際に体験しているのではないかと思うほど描写も細かくリアルで(こう書くと緻密に書かれたただのポルノ小説かい!とか思われるかもですが、全く違いますので・・・)それぞれが大きな問題を抱えながら (多くの場合選択余地もないまま、純粋であるが為、弱い立場であるが為、年齢故に情報が不足しているが為、親の悪影響でまともに生活が営めない為、ずるずると深みにはまってしまう) 必死にもがく様は決して人事では無く、目を凝らせば自分の周りにも(もしくは自分自身も)必ずある話で緊張感失くして読めるものでは無かったです。 社会が個人に対してかける圧力に押しつぶされてしまう様子が垣間見れるわけですが、多くの場合、味方であるはずの身内からもえぐられるために本当に行き場所を失ってしまう。その果てには何があるの?(一度の失敗でも)敗者復活を拒むかのような社会構造と周りの目。自分も反省しなければならない点があまりにも浮き彫りにされてかなり凹みました。が、最後はありがちなハッピーエンディングと言うわけではありませんが、心の隅にきちんと希望を残してくれるような巧みな終わり方を提供してくれているので救われたような気がします。多くのキャラが登場しますが、それぞれの話をもっと知りたいなと思わせる小説でした。

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